⚡ 移送雛の繁殖は両地ともに8年後から始まり、イースタンエッグ岩礁では16〜19つがい、シール島では40つがいに増加した。 今後に向けて すくすく育つアホウドリのひな 小笠原諸島聟島で。 とにかく鳥島で観測を続け、繁殖成功率の低下をデータとして役所に示して保護計画を実行しなければいけない。
14これからもアホウドリをめぐる調査研究から目が離せない。
大きな登山リュックを背負って、ヒーヒー言いながら山道を登り、チョウを見つけた瞬間にみんなで突っ走りました。
☎ しかし、中国が尖閣諸島の領有権を主張していることから2002年以降同諸島での現地調査ができず、別種かどうかの結論は保留になっていた。 しかし、1971年に琉球大学の池原貞雄教授を団長とする学術調査団が、南小島の断崖の岩棚で12羽のアホウドリを再発見したのです。 「今後は、この取り組みが、アホウドリのみならず、ほかの絶滅危惧種の保護活動へのモデルケースとなるようにしていきたいと思っています」。
7繁殖期には毎日鳥よりも先に起き、鳥よりも遅く寝る生活です。
さらに、再確認された伊豆鳥島の営巣地は地滑りで崩壊しやすい急斜面のため、1992年から島のなだらかで安定した場所に誘引するためにデコイと呼ばれるアホウドリの模型と音声装置を設置し、新しい営巣地を作る取り組みが環境省と山階鳥類研究所によって始められました。
幼いひなを運び育てるという世界で初めての試みによって、聟島列島ではアホウドリの繁殖が80年ぶりに再開されるようになったのです。
「私たちは2000年代の初めから海鳥の混獲を避けることはビジネスにも環境にも良いということを示すために漁業関係者と緊密に活動を行って来ました。
📱 伊豆諸島・鳥島にある、人の目につかない断崖絶壁で、10羽余りのアホウドリが生息しているのが見つかったのです。 その鳥の研究と保護は君のような若い日本の鳥類研究者の仕事ではないか」という博士の言葉に背中を押され、保護研究の道へと進むことを決めたのです。 斜面になっているコロニーでは草が生えていないと、安全な巣がつくれません。
6広げた翼にある白い斑紋から、図鑑でブッポウソウだと突き止めました。
そんな中、羽毛は貴重な輸出品であり、アホウドリやトキなどが乱獲されることになったのです。
☯ ここでは、1930年頃までアホウドリが繁殖しており、近年、再び飛来が確認されるようになりました。 音声を1分半のくり返しから30分単位に変え、デコイの数を徐々に増やしていくなどの改良を重ね、飛来する個体数が増えたと思うとまた減少するという時期が5年続きました。
鳥島で1939年(昭和14年)以来、63年ぶりという火山の噴火です。
僕は田舎から町中の進学校に進んだので、同級生の賢さに驚いていました。
☣ 3月下旬に京都へ出て、自分で鳥の勉強をしようと、さっそく大学生協の書籍部に向かいました。
対象種になると策定した保護計画を公開して広くコメントを求め、5年に1度その計画の進捗確認と見直しを行います。
1981年以降、鳥島で営巣環境改善による保護増殖計画が進められ、これが成功を収め、産卵数と巣立ちのヒナ数は増加し、2013年には、推定総個体数が3,500羽程度に回復しています。